「達成したときの喜びの表現」「うれしい驚き」「怒り」「恐れ」「痛み」などを表現した音声を、その感情の度合い(声の大きさではない)が弱い〜普通〜強い〜最大限になるように作成した音声データベースを用いて、聞いたときにどの感情だと思うか被験者に分類してもらう実験が行われた。
その結果、感情の度合いが普通〜強いときには、分類精度が高かったが、感情の度合いが最大になると、分類精度が下がった。
つまり、あまりに感情が強すぎる声は、それがうれしいのか、怒っているのかが分からなくなる。
研究チームは、これを「感情の強さのパラドックス」と呼んでいる。
Holz, N., Larrouy-Maestri, P. & Poeppel, D. The paradoxical role of emotional intensity in the perception of vocal affect. Sci Rep 11, 9663 (2021). https://doi.org/10.1038/s41598-021-88431-0
人は声色、声から「怒り」「恐れ」「喜び」「達成感」などを聞き分けることに長けている。
ところが、感情表現が極めて強いときには、それがどの感情なのか判別することが難しくなることが分かった。
「達成したときの喜びの表現」「うれしい驚き」「怒り」「恐れ」「痛み」などを表現した音声を、その感情の度合い(声の大きさではない)が弱い〜普通〜強い〜最大限になるように作成した音声データベースを用いて、聞いたときにどの感情だと思うか被験者に分類してもらう実験が行われた。
その結果、感情の度合いが普通〜強いときには、分類精度が高かったが、感情の度合いが最大になると、分類精度が下がった。
つまり、あまりに感情が強すぎる声は、それがうれしいのか、怒っているのかが分からなくなる。
研究チームは、これを「感情の強さのパラドックス」と呼んでいる。
Holz, N., Larrouy-Maestri, P. & Poeppel, D. The paradoxical role of emotional intensity in the perception of vocal affect. Sci Rep 11, 9663 (2021). https://doi.org/10.1038/s41598-021-88431-0