June 02, 2022

古代インド建築は脳科学的にも理にかなっていた

古代インド建築様式は、心身の健康や生産性によい影響がある

古代ヴェーダの知恵であるマハリシ・ヴァストゥ(Maharishi Vastu)建築様式の利点が脳科学の観点から検証されました。頭を南向きで寝ると睡眠の質が高いことや、東を向いて仕事をすると脳のコヒーレンス状態が高まり、仕事が早く完了することが分かりました。

マハリシ・ヴァストゥ建築様式による睡眠・生産性・健康へのよい影響の詳細

マハリシ・ヴァストゥ建築様式による健康への影響を調査した文献を分析した結果、例えば次のことが示唆されました。
・頭を南の方向に向けて寝ると、脳波や血圧・心拍数などの数値から、北向きや東西方向よりも睡眠に対して有益である(北向きは避けるべきとされている)。
・ジグソーパズルを組み立てるタスクでは、東向きが脳のコヒーレンス状態(前頭葉のβ波とγ波の状態から推定される集中度)が最も高く、解くスピードも速い。次に北、西または南の順。
・南向きの玄関の家庭では、玄関が他の方向を向いている家庭と比べ、精神的健康度が低い(マハリシ・ヴァストゥ建築様式では玄関は東または北を推奨している)。

ウェルビーイングをもたらす「建築」というブレインテック

この研究では、空き巣に入られる確率や、オフィス設計による従業員の生産性や幸福度などにも触れています。面白いので建築や不動産関係の方は是非ご覧ください。
Managing the Built Environment for Health Promotion and Disease Prevention With Maharishi Vastu Architecture: A Review

空間を認識する脳の仕組みとして場所細胞やグリッド細胞があり、また人間は地磁気を実際に感じられるという東京大学と米カリフォルニア工科大学による研究もあります。
建物の構造や、体の方向と地磁気との関係が、人に対して何らかの影響を与える可能性はあると考えられます。長期的な追跡調査による、更なる検証にも期待しています。

一見普通の家だが、実は脳科学の知見を詰め込んだ家ができると面白いですね。

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