November 07, 2022

電気けいれん療法は経口薬よりうつ病に効く

うつ病に対し、ECT(電気けいれん療法)は経口薬より効くことが示された

従来の抗うつ薬より効き目があるとされているケタミンよりも、ECT(電気けいれん療法 または 電気ショック療法)の方がさらに効果があるという研究が発表されました。

うつ病の経口抗うつ薬としてケタミンが注目されている

抗うつ薬として、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などが処方されています。しかし、全員に効果があるわけではなく、また重い副作用をもたらすこともあります。

ケタミンは、現在処方されている抗うつ薬よりも、即効性のある治療薬として注目されています。

ECTは、ケタミンよりもうつ病に効く

今回、ハーバード大学やマサチューセッツ総合病院などの研究チームが、ケタミンとECTの効果を比較分析しました。

その結果、重症のうつ病患者の症状に対して、ケタミンよりもECTの方がさらに効果があるということが分かりました。

見直されるべきブレインテック、ECT

ECTは、頭部に電極を置き電流を流す、いわゆる電気ショック療法です。

精神疾患の治療法として開発され、頭に電気を流すことから怖いという印象を持つ人もいると思います。実際のところ、ECTによる死亡率は10万回あたり2.1回と、全身麻酔での手術10万回あたり3.4回よりも少なく、ECTはかなり安全と考えられています。

うつ病の治療法として、ECTはもっと見直されるべきではないかと思いました。

今回の研究はJAMA Psychiatry誌に掲載されています。
Efficacy and Safety of Ketamine vs Electroconvulsive Therapy Among Patients With Major Depressive Episode

 

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