February 10, 2023

脳への磁気刺激でアルツハイマー病に挑む

(Baburov, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

反復経頭蓋磁気刺激法(rTMS)で脳を刺激することで、アルツハイマー病などの治療につながる可能性

rTMSを用いて脳を磁気刺激することで、損傷を受けた神経細胞ネットワークの修復が促され、アルツハイマー病の治療につながる可能性が示されました。

アルツハイマー病で損傷を受けた神経細胞間の結合を促進する

アルツハイマー病は神経細胞が死んでいく病気で、アミロイドβや異常タウタンパク質が脳に蓄積することが原因と考えられています。仮に、アミロイドβなどを除去できたとしても、死んでしまった神経細胞を再生することはできません。

コイルを巻いた装置に電流を流すことで磁気を発生させる装置(TMS)を用いて老化したマウスの脳を刺激したところ、シナプスを変化させ、神経可塑性を向上させ、神経細胞同士の結合強度を変えることができることが示されました。

これは、脳を治癒することにつながる可能性があります。

脳の炎症を抑えることも可能

さらに、脳に炎症が起こっているときに遺伝子発現を減少させることも分かりました。炎症が少ないということは、神経細胞へのダメージが少ないということを表します。

認知症の治療にも可能性が広がるブレインテック

TMSは、うつ病の治療法として日本でも2019年から保険適用になっています。TMSの応用先は他にも広がりそうです。

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