(画像:浙江大学)

交通事故で頸髄を損傷し、手足が完全に麻痺した72歳の患者を対象に行った研究が発表された。Utahアレイを運動皮質に埋め込み、神経信号をデコードすることで、ロボットアームを操作する。ロボットアームを操作することで、コーラを飲んだり、チュロスを食べたり、麻雀をすることも可能になった。

neumoのコメント

類似の研究成果は、アメリカ合衆国ではBrainGateやStanford大学などにより数年前に既に達成されている。浙江大学の研究の技術的な詳細が少なくとも現時点では分からないため、研究そのものは新しくはないかもしれない。

この内容を取り上げたのは、中国がこのような技術を自分たちで実証・改善し始めたことが重要と考えたからである。BrainGateやStanford大学による研究は、技術的に進んでいるかもしれないが、数名〜十数名の被験者を対象にした臨床研究の側面が強く、多くの人が利用するまでには至っていない。
中国が自分たちで取り組み始めると、最初は真似かもしれないが、近いうちに追い抜かれる可能性がある。

ワーキングメモリの向上にカフェインと同様に有酸素運動が効く

頭を覚醒させて、集中力を高めるなどのためにカフェインを取る人は多い。一方で、運動することも認知能力を高めることが知られている。
カナダのUniversity of Western Ontarioで行われた研究で、認知能力に対するカフェインと運動の効果が比較された。

中くらいの強度で20分間歩く(ウォーミングアップとクールダウンを含む)という有酸素運動をした結果、カフェインを摂ったときと同程度にワーキングメモリの正確性が向上した。
カフェインがなくてイライラするような離脱症状にも有酸素運動は効果がある。