Johns Hopkins大学の研究チームにより、大うつ病に対するシロシビンの効果を検証する実験が行われました。
この実験の参加者は無作為に2つのグループに分けられ、2017年8月から2019年4月の間に、約2週間の間隔でシロシビン(対照群には偽薬)を2回投与されました。

各投与の後にフォローアップがあり、また2回目の投与から1ヶ月後・3ヶ月後・6ヶ月後・12ヶ月後にもフォローアップ調査がありました。

うつの症状は、標準的な評価ツールであるGRID-Hamilton Depression Rating Scaleを使用。24点以上が重度の鬱症状、17~23点が中等度の鬱症状、8~16点が軽度の鬱症状、7点以下が無鬱症状を示します。

シロシビンを投与したグループは、治療前には平均22.8点でしたが、治療後1週間で8.7点、4週間で8.9点、3ヵ月で9.3点、6ヵ月で7点、12ヵ月で7.7点に減少しました(数字が小さいほど症状が軽い)。