October 20, 2022

クラウドAIのEEG企業が220億円超を資金調達

(Credit: Ceribell)

シリコンバレーのスタートアップCeribellが75億円を調達し、調達額は総額220億超

Ceribellはてんかんの発作のモニタリングを行うEEGヘッドセットを開発しています。今回調達した資金は、救急室や集中治療室における同社のヘッドセットの普及や、発作以外の症状のモニタリングのための技術開発に使われます。

同社のヘッドセットを用いることで診断精度90%を達成し、治療効果を高めることができる

脳が異常活動をすることで起きるてんかんの発作は、集中治療室で起きることが25%あると言われています。そのうち90%が痙攣などの症状がなく、脳波を測らないと判定できません。てんかんの発作を検出したら、できるだけ早く対処することで、脳へのダメージを抑えることができます。

しかし、通常の脳波計は、用意して、装着して、測定して、測定した脳波を分析して、という手続きに非常に時間がかかるため、リアルタイムの診断が難しく、実際のところ脳波を測らずに診断せざるを得ない状況でした。

Ceribellのヘッドセットは5分で装着でき、測定した脳波をクラウドに送り、AIを用いてリアルタイムで分析、アラートを鳴らすことができます。

このシステムと臨床判断を組み合わせることで、診断精度が60%から90%に向上するとのことです。

クラウドやAIをうまく活用したブレインテック

てんかんの発作にともなう脳波波形の乱れは、てんかんに通じている医師であれば見れば分かるそうです。しかし、とはいえ四六時中患者に付きっきりで見ていることはできません。

クラウドシステムやAIを、脳波診断にうまく活用した例だと思います。

 

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