November 10, 2022
断酒をサポートする触覚ブレインテック
(Credit: Juliana Harkki)
皮膚を刺激するウェアラブルでアルコールへの欲求を抑制する
フィンランドのアールト大学の研究者が中心となって、皮膚を刺激することでアルコールへの欲求に関係する脳の部位の活動を抑制するデバイスが開発されています。
C触覚繊維を刺激する優しいタッチによるストレスの低下とアルコール依存の抑制
C触覚繊維は皮膚の大部分に存在し、秒速1〜10cmのゆっくりとした優しいタッチに対して最も敏感に反応することが知られています。また、この優しいタッチによりC触覚繊維が活動すると、心地よいと感じることも報告されています。
ストレスはアルコール依存症の大きな引き金です。開発中のデバイスによる皮膚刺激により、副交感神経が活性化し、ドーパミンやオキシトシンが放出され、ストレスが低下するという仕組みです。
アルコール以外にも使えるブレインテック
この装置は、ギャンブル依存症やストレスの抑制など、アルコール依存以外の治療法としても検証される予定です。
依存症治療のデバイス以外にも、単に「使って心地よい」デバイスとしても期待できるかもしれません。
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