March 09, 2023

スイス発、脳に埋め込み病気の症状を止めるチップ

(画像:EPFL)

スイス連邦工科大学ローザンヌ校で、てんかんやパーキンソン病などの症状を検知すると即座に症状を抑える脳埋め込みチップが開発された

脳に埋め込んだ電極で、脳活動から病気の症状を検知すると、電流を流すことで症状を抑える埋め込み型チップが開発されました。

低消費電力、高効率、小型の256チャネルの電極を持つ埋め込み型チップ

開発されたのは、256チャネルの高解像度センシングアレイを持つ、低消費電力で小さな(3.48mm^2)チップです。

病気の症状を検知する機械学習アルゴリズムは、電力を消費することに対してペナルティを課したアルゴリズムとしているため、エネルギー効率も非常に高くなっています。

機械学習でてんかん、パーキンソン病などの予兆を検知し症状を抑える

これまでに開発されたセンサーでは32チャネルだったところ、256チャネルと8倍になったため、測定できるデータ量・質が増え、よりモデルの精度を高めることができるようになりました。

搭載している機械学習モデルは、てんかんの発作や、パーキンソン病の振戦(ふるえ)の予兆を正確に分類することができます。

予兆が検知されると、チップに搭載された神経刺激装置が作動し、電気パルスを送ることで症状をブロックします。

 

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