大人のADHDに効くコンピュータトレーニング

Journal of Attention Disordersに発表されたテルアビブ大学の研究により、注意機能を鍛えるコンピュータトレーニングがADHDの大人の33%の症状を改善し、4ヶ月後にも持続していることが分かりました。

注意を鍛えるCPAT（Computerized Progressive Attention Training）

CPAT（コンピューターによる漸進的注意力トレーニング）は、2007年に発表された、注意機能を鍛えるコンピュータトレーニングです。

注意にもいくつかの種類があり、注意を向けているものに注意を向け続ける「持続的注意」や、多くの情報の中から特定の情報に対して選択的に注意を向ける「選択的注意」など、4つの種類の注意機能を鍛えます。

CPATはADHDの子供を対象に開発され、その効果が実証されてきました。この実験では、平均30歳の大人を被験者とし、1週間に1回の2時間のセッションを、8週間にわたり実施しました。

被験者の33%が、ADHDの症状が改善

ADHDの症状を訓練前後で比較すると、被験者のうち33%に、ADHDの症状の改善が見られました。

4ヶ月後に再度調査すると、効果が持続していることも判明しました。これは、薬物治療より効果が持続することを示します。