July 08, 2022

犬の嗅覚をデジタル化するスタートアップが400万ドルを調達

(画像はCanaery社より)

犬の嗅覚をデジタル化して、爆発物や人の病気を検出する神経インプラント企業が400万ドルを調達

犬の嗅球(匂いの処理に関わっている神経細胞集団)に神経インプラントを埋め込み、嗅球の神経活動を読み取ることで、爆発物の検知や人の病気の診断を犬以上の感度で行うことを可能にするスタートアップが400万ドルを調達しました。

嗅球の活動から、当の犬自身も気づかない高感度で匂いを嗅ぎ分ける

ティッシュペーパーほどの薄さで切手の4分の1ほどの小さな電極を犬の嗅球に配置します。嗅球の神経細胞の活動は無線でコンピュータに送られ、機械学習により数秒で匂いが判定されます。

つまり、犬の嗅球を、物質を検知するセンサーとして使い、判定処理は犬の意識とは無関係に機械で行います。この仕組みにより、犬の嗅覚の感度で、さらには犬が意識的に識別できないときですら、匂いを識別することができるようになります。

犬を訓練するには時間とコストがかかりますが、この企業の技術を使えば訓練をする必要もありません。

セキュリティ、農業・畜産、健康(病気)領域への活用に期待

爆発物や密輸品を検知するセキュリティ用途や、豚インフルエンザなどの感染症、ヒトの癌を検知することなどへの応用が考えられています。

動物の能力をテクノロジー化するブレインテック

この企業は動物が持っている鋭い嗅覚をデジタル化することで活用できるようにするブレインテック企業です。

脳科学テクノロジーの面白い活用法ですね。

 

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