July 15, 2022

目を電気刺激すると、うつ病や認知症が治る?

目の角膜に電気刺激を行うことで、うつ病や認知機能が顕著に改善した

遺伝子を組み替えてうつ状態にしたラットの目の角膜に対し、非侵襲的に電気刺激する経角膜電気刺激法を用いたところ、抗うつ作用とストレスホルモンの低下が顕著に見られました。また、海馬の神経細胞の発生と成長に関わる遺伝子の発現を促進することも確認されました。

遺伝子を組み替えアルツハイマー病を発症するようにしたマウスに対しても同様に刺激したところ、記憶力が劇的に向上し、海馬に沈着したアミロイドβが減少しました。

今回の研究は、脳に電極を埋め込んで刺激する方法を非侵襲的に可能にしたもの

視覚系と情動系は相互に神経接続があり、角膜への電気刺激は視覚皮質だけでなく前頭前野や海馬傍回を活性化することが明らかになっています。

前頭前野に電極を埋め込み、電気刺激をすることで抑うつ症状が緩和したり、記憶能力が向上することは知られていました。また、この脳機能の改善効果は、海馬の神経細胞が増加することに起因すると考えられます。

角膜への電気刺激法は、この侵襲的な方法と同様の効果がある、非侵襲的な方法になります。

脳科学を応用した新しいブレインテック治療法

現在、うつ病の治療薬は副作用がある上に効かない人も多い状況です。アルツハイマー病も決定的な治療薬はありません。

今回の新しい研究により、困っている人への新しい治療法への道が開かれることを期待します。

研究は下記よりご覧ください。

 

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