April 20, 2023
ニューロフィードバックでうつを治療
(図はDOI:10.1038/s41380-023-02032-z)
ニューロフィードバックで瞑想を促進して抑うつ改善に効果がある可能性
デフォルトモードネットワーク(DMN)の活動を下げるニューロフィードバックを行うことで瞑想状態を保てることが分かりました。この技術は抑うつを改善する可能性があります。
うつ病にはDMN(デフォルトモードネットワーク)の過活動が関わっている
DMNとは、安静にして何もしていないときに活動している脳のネットワークのことで、うつ病になると前帯状皮質、内側前頭前皮質、後帯状皮質が過活動状態になります。
DMNが過度に活動すると、将来を心配したり、もやもや悩み続けてしまうようになります。
fMRIを用いたニューロフィードバックでDMNの活動を下げるゲーム
今回の研究では、DMNの活動をfMRIで測定し、活動状態を被験者にリアルタイムでフィードバックします。被験者は、自分のDMNの活動を抑えるように瞑想するトレーニングを行いました。
具体的には、被験者が見ている画面上にボールが表示され、そのボールを上に移動するように念じます。瞑想がうまくいき、DMNを抑えられると、ボールが上に移動するようになっています。
この実験により、DMNの活動を長時間抑えることができ、マインドフルネス瞑想の主観的な達成度合いを高めることができました。
ニューロフィードバックは魅力的なブレインテック
ニューロフィードバックは、非侵襲的な方法で、本人の努力で自身の脳活動状態を訓練する方法です。
副作用も少なく、医薬品に対して優位な技術として注目もされているテクノロジーです。
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