分析の結果、話すスピードが速く、語頭で声が大きく、単語の終わりに向かってイントネーションが下がり気味であるほど、話が確実でかつ正直であるととらえられる傾向があることが分かりました。
逆に、話すスピードが遅く、語頭で声が小さく、上がり気味のイントネーションの場合は、信頼性が低い(疑わしい、嘘をついている)と認識される傾向にあります。

この特徴は、ドイツ語、オランダ語、ロシア語、マラーティー語、ポーランド語、日本語、中国語(北京語)、スウェーデン語を話す人に聞いてもらったときでも同じ結果となり、言語によらないことも確認されました。

このことから、話の内容の真実性や確実性を、抑揚やアクセントなどの韻律から人が瞬時に判断している具体的なパターンが明らかになりました。

Goupil, L., Ponsot, E., Richardson, D. et al. Listeners’ perceptions of the certainty and honesty of a speaker are associated with a common prosodic signature. Nat Commun 12, 861 (2021). https://doi.org/10.1038/s41467-020-20649-4