September 18, 2022

脳内の酵素をコントロールして痩せられる?

視床下部のOGT(O-GlcNAc転移酵素)が体重の調節と脂肪の燃焼に関わっている

イェール大学の研究者により、脳の視床下部の神経細胞にあるOGT(O-結合型β-D-N-アセチルグルコサミン転移酵素)を調節することで、体重を調節できる可能性が示されました。

食べる量が少ないとOGT濃度が上昇する

視床下部が体重や食べ物を摂る行動に関わっていることが知られています。今回の研究では、視床下部の神経細胞にある酵素であるOGTが注目されました。

マウスが食べる餌の量を減らすと、OGTの濃度が上昇しました。このことから、OGTは栄養センサーの役割を果たしていることが示唆されました。

OGTを取り除くとエネルギー消費が減り、脂肪の燃焼が減り、体重が増える

次に、遺伝子を操作して、視床下部の神経細胞にOGTがないマウスを作りました。すると、消費するエネルギーが少なく、脂肪を燃やす量も少なく、通常の餌の量でも体重が急速に増加しました。

このことから、体の中に入ってくる栄養素が少ない時、OGTがあればそれを検知して脂肪を燃やすように体に指示できますが、OGTがないと検知できないために、脂肪を燃やすことができないと示唆されます。

脳内酵素を調節することで、希望の体重にするブレインテック

脳の中の酵素の量をコントロールすることはまだまだ困難に思われますが、それにより体重をコントロールできるようになるかもしれないと研究者は語っています。

この研究はScience Advancesに掲載されています。
Ventromedial hypothalamic OGT drives adipose tissue lipolysis and curbs obesity

視床下部のOGT(O-GlcNAc転移酵素)が体重の調節と脂肪の燃焼に関わっている

イェール大学の研究者により、脳の視床下部の神経細胞にあるOGT(O-結合型β-D-N-アセチルグルコサミン転移酵素)を調節することで、体重を調節できる可能性が示されました。

食べる量が少ないとOGT濃度が上昇する

視床下部が体重や食べ物を摂る行動に関わっていることが知られています。今回の研究では、視床下部の神経細胞にある酵素であるOGTが注目されました。

マウスが食べる餌の量を減らすと、OGTの濃度が上昇しました。このことから、OGTは栄養センサーの役割を果たしていることが示唆されました。

OGTを取り除くとエネルギー消費が減り、脂肪の燃焼が減り、体重が増える

次に、遺伝子を操作して、視床下部の神経細胞にOGTがないマウスを作りました。すると、消費するエネルギーが少なく、脂肪を燃やす量も少なく、通常の餌の量でも体重が急速に増加しました。

このことから、体の中に入ってくる栄養素が少ない時、OGTがあればそれを検知して脂肪を燃やすように体に指示できますが、OGTがないと検知できないために、脂肪を燃やすことができないと示唆されます。

脳内酵素を調節することで、希望の体重にするブレインテック

脳の中の酵素の量をコントロールすることはまだまだ困難に思われますが、それにより体重をコントロールできるようになるかもしれないと研究者は語っています。

この研究はScience Advancesに掲載されています。
Ventromedial hypothalamic OGT drives adipose tissue lipolysis and curbs obesity