August 04, 2022

筋トレして認知症予防

握力が下がると、認知症の発症リスクが増加する

2006年から2010年にかけて、英国の39歳から73歳の成人190,406人の握力と認知症との関係が調査され、握力の低下と認知症発症リスクの増加との間に関係性があることが分かりました。

具体的には、握力が5kg減少すると、下記の関係性が認められました。

  • 流動性知能が低下する
  • 記憶能力が低下する
  • 大脳白質病変の量が増える
  • 男性の場合、認知症発症リスクが増加する

握力を鍛え、血管を経由して認知機能を維持するブレインテック

今回の握力(筋力)と認知症との関係性は、血管性認知症において影響が強く、従って血管を介したメカニズムが示唆されます。

そのため、脳の健康を維持するために、血管を健康に保つこと、そのために筋力を高めることが有望であると研究者は述べています。

この握力と脳の関係に着目し、握力を測定したり鍛えることで認知症を予防するブレインテック企業も出てきています。握力以外にも、血管を健康に保つためのテクノロジーを、ブレインテックとしてサービス化できるかもしれませんね。

今回の研究はJAMA Network Openに掲載されています。
Associations Between Handgrip Strength and Dementia Risk, Cognition, and Neuroimaging Outcomes in the UK Biobank Cohort Study

 

 

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